手指は、つかむ・握る・たたくなど、日常生活で重要な役割を担っています。
しかし、握りづらい、動かしにくい、関節が腫れる、痛みを感じるなどの不調を抱える人が増えています。
近年増加するへバーデン結節は、指の第一節の変形や腫れが生じる病気です。
手をよく使う職業の人がなりやすいと言われていますが、原因は使い過ぎだけではありません。
『女性ホルモン:エストロゲン』の急激な減少が大きく関わります。特に閉経を迎える40~50代の女性は要注意!
エストロゲンは、関節の腫れや炎症を抑え、コラーゲンの生成を促す働きがあるため、
その減少は、関節の動きに支障をきたし、軟骨がすり減ったり,腱や腱鞘の柔軟性や弾力がなくなります。
その結果、炎症が起きやすくなり、腫れや痛みが生じるのです。
また、最近ではスマホの使い過ぎによる発症も増えています。スマホの持ち方によってもへバーデン結節のリスクが高まるので、見直しも必要です。片手で持って同じ手で操作すると手指に負担がかかるので、両手で持って両手で操作する、または片手で持って別の手で操作すると、手指にかかる重さが分散できるので負担が少なくなります。
梅雨時期は、低気圧により関節の中の圧力が高まるので、関節の痛みが悪化しやすいようです。
日常生活にも支障をきたす関節痛は、早めの予防や対策をおすすめします。
手指や手首の酷使を避ける、湯船につかって全身を温める、ウォーキングなどの有酸素運動を積極的に行いましょう。
また、『疲れケアで肩や肩甲骨まわりに疲れをためないこと』や『手 ▶ 手首 ▶ 肘までをソティルでやさしくマッサージして手指や手首の柔軟性を保つこと』も大切です。